2022年10月15日06:00 カテゴリカトリック 「第2バチカン公会議」60年目の現状 ローマ・カトリック教会は今月11日、第2バチカン公会議開催60周年を迎えた。カトリック教会の現代化(アジョルナメント)を決定した公会議として、その後の教会の基本的路線となったといわれてきた。ヨハネ23世が開始を決め、パウロ6世が継続して3年間余りの協議の末決められた改革は60年後の今日、「教会は何も変わっていない。旧態依然だ」という失望の声が聖職者や信者たちの間から聞かれる。ヨハネ23世が始めた第2バチカン会議(1962年10月11日〜65年12月8日)の狙いはどこにあったのか、もう一度振り返ってみた。 ▲第2バチカン公会議のオープニングに参加する公会議教父たち(バチカン・ニュース2022年10月10日より) ▲ヨハネ23世の銅像、手や唇周辺は色が剥げている(2013年9月26日、ヨハネ23世の生家