現在インフルエンザ治療薬として2種類の作用機序をもった4種類が認可されているに過ぎず、新薬が必要である。アマンタジンやリマンタジンといった古い薬剤には多くのウイルス株が耐性をもち、少し新しいタミフルにも耐性株がある。タミフル耐性ウイルスが広まると後は吸入薬のリレンザしか残されていない。 新たに市場に投入されようとしている薬は既存薬のバリエーションや組み合わせである。先週サンフランシスコでの米国微生物学会の会合で、新たなアプローチがいくつか紹介された。 異なる投与方法:ペラミビルPeramivir はタミフルやリレンザと同等薬の静脈注射製剤であり、重症患者に迅速な効果を提供する。1回15-30分の静注で脈タミフル5日服用と同等の効果がみられたという。開発しているバーミンガムのBioCryst Pharmaceuticalsは入院患者の臨床試験を計画しているが、政府の備蓄で緊急事態使用を認可す