長崎県・五島列島で今月から、レンタカーなどとして電気自動車(EV)約100台を走らせる取り組みが始まった。 地元に残るキリスト教会群の世界遺産登録を目指すなか、環境に配慮した観光業をアピールするため。これほど多くのEVを特定の地域に導入する試みは全国的にも珍しい。観光情報などを受信できる「高度交通システム」(ITS)も備え、関係者らは「環境保全の島をPRしつつ、観光の活性化にもつながれば」と効果に期待している。 実施主体は五島市と新上五島町、地元の観光業者らで作る協議会。74台のEVをレンタカーに導入したほか、公用車や介護タクシーとしても利用している。1回の充電で最長約140キロ走行でき、専用の急速充電施設では、バッテリーの80%が約30分で充電できるという。 ITSは県や自動車メーカーなど産官学のチームが開発し、周辺の飲食店や観光地の情報を端末画面で提供している。今年度中には更に幅広い情