東京オリンピック(五輪)第12日の3日、陸上女子200メートルで、性ホルモンの血中濃度が高いため女子400メートルには出られなかった2選手が快走した。ナミビアのクリスティン・エムボマとベアトリス・マシリンギ。エムボマは21秒81で銀メダル、マシリンギは22秒28で6位だった。 レース後、ナミビアの旗を背負いながら報道陣の前に現れたエムボマは笑顔だった。「人生で最高の走りができたと思う。(同国の陸上選手で)伝説のフランク・フレデリクスと同じ銀メダル。彼になった気分だ。本当にうれしい」と声をふるわせた。 規定で種目を変更せざるをえなかったことを「不公平に感じるか」という質問には「今は起きたことを喜んでいる。そのことは話したくない」。ただ、「400メートルだったら金はとれたか」という問いには「多分」とうなずいた。 2人はともに18歳で、今年、女子400メートルで頭角を現した。性ホルモンのテストス