ハンマーでバラバラに砕き、コンロで焼いて捨てた-。平成21年から行方不明になっている東京都台東区の飲食店経営、小林和之さん=失踪当時(27)=の遺体を長野県や新潟県の山中に捨てたなどとして、警視庁捜査1課が9月、死体損壊と同遺棄の疑いで逮捕した吉田慶太容疑者(30)の口から語られたのは、狂気ともいえる犯行の告白だった。小林さんとカネの貸し借りをめぐってトラブルになっていたといい、何度も場所を変えながら隠蔽工作を重ねていったとみられる。小林さんの遺体はいまだに見つかっていない。(中村翔樹)「借金返済を迫られ…」 繰り返された遺体処理 吉田容疑者のほかに逮捕されたのは、同容疑者の実兄の島岡丞(たすく)(34)と川村幸司(40)の両容疑者。 捜査関係者によると、島岡容疑者は容疑を否認しているが、吉田容疑者は「(島岡容疑者が)小林さんから借金の返済を迫られていた」と供述し、逮捕容疑だけでなく、小林