ヤンキースの黒田博樹投手(39)がタイガース戦に先発登板し、7回まで6安打3失点と持ち前の粘投をみせたが、3−3のまま降板し、8勝目(7勝7敗)はならなかった。日本投手初のメジャー全30球団からの勝ち星もおあずけとなった。チームは延長十二回の末、3−4で敗れた。 初回、2安打と犠打で1点を失ったが、2回から5回まではすべて三者凡退。ツーシームがさえた。しかし6回に9番ロマインに甘いスライダーを右翼にソロ本塁打され、7回には3安打で同点に追いつかれた。 相手先発のサイ・ヤング賞左腕プライスとの投げ合いでリードを守り切れず、ベンチでグラブを叩きつけたり、帽子を投げつけようとするなど、悔しさをあらわにする場面もあった。 黒田の粘投を示す今季の珍記録も注目されている。「勝利投手になれなかった試合の防御率の方が、勝利投手となったときより優れている」と米ウォールストリート・ジャーナル紙(4日付)