東京都内で相次いだ「声優のアイコ」を名乗る女による昏睡(こんすい)強盗事件で、男性を睡眠薬で眠らせて現金などを奪ったとして、昏睡(こんすい)強盗の罪に問われた住所不定の無職、神いっき被告(30)の初公判が10日、東京地裁であった。神被告は「ぼくには身に覚えがありません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。 起訴内容は2月27日午前2時半ごろ、杉並区内で男性(当時22)に睡眠薬入りのアルコール飲料を飲ませて眠らせ、腕時計など41点(計35万円相当)を奪ったというもの。検察側の冒頭陳述によると、神被告は男性として日常生活を送っていたが、当時は女性の服を着てヒョウ柄の帽子をかぶり、男性に声をかけていたという。 神被告は目黒区内で起きた別の昏睡強盗事件でも起訴されている。「アイコ」による事件は2012年6月以降、都内で十数件起きているという。