「隙あらば野間」 そんな言葉がネット上に躍った。 今季開幕前、広島は大きな期待をかけられていた。しかし、開幕直後から低空飛行。チームのカラーが見えない戦いが続き、3年ぶりBクラスという結果で幕を閉じた。 期待が大きい分だけ、失望も大きい。最終戦終了後のマツダスタジアムは怒号に包まれた。 今もなお、ネット上では緒方孝市監督に厳しいコメントが投げかけられる。そんな中、「隙あらば野間」という言葉を目にする。緒方監督がルーキーの野間峻祥を積極起用していたことを揶揄する造語らしい。当然ポジティブな印象よりも、ネガティブな印象の方が強い。 1年目の選手に対する風当たりが強いのはなぜか。それは、緒方監督の寵愛を受けていたという勝手なイメージが先行しているせいだろう。 実際の成績は新人としては及第点なのに……。 昨年のドラフトで緒方監督が「ひと目惚れした」と、早大・有原航平投手(日本ハム)を外した1位で野