母方の祖父と祖母が入所する老人ホームに行ってきた。祖父の方は、最近までしっかり独り暮らしをしていたのだが、脳梗塞から歩行に困難をきたすようになり、今年1月からここに暮らしている。 祖父は、ここでの暮らしを、スケッチブックに記録している。 おもに、その日に出された食事について。食べることが、ここでの暮らしでいかに楽しみなのかわかる。 “オヤツをまちわびる90才の男性” 実際に食べた物の記録以外に、スケッチブックには「その日食べたいもの」が、とても、丁寧に描かれている。 実際にそこにはないドーナツ。“パンは神戸、bakeryのものがwonderfulである”とも書いてある。食べたいものがいっぱい。でも、食べられない。 施設内の食中毒対策で、外部の人間の持ち込んだ食べ物は、渡せないのだ。 エビフライ。祖父は料理がとても上手くて、私と夫が子供を連れて遊びにいくときは、必ずエビフライとその他数品を用