普段の食事はコンビニエンスストアの総菜で済ませ、旬の野菜はネット通販で注文する――。便利さ、手軽さがもてはやされる時代に、スーパーマーケットは苦戦しながらも売り上げ増を維持している。ドラッグストアなども生鮮食品販売に参戦する“小売り戦国時代”を勝ち抜くため、各地のスーパーがいかに知恵を絞っているのか。全国の店を巡り歩く「スーパーマーケット研究家」の菅原佳己さんに解説してもらった。 全国スーパーマーケット協会が発行する「2019年版スーパーマーケット白書」に、“小売り戦国時代”の実態が報告されています。2013年時点と2018年時点の商品購入額の業態別構成比を比較したところ、コンビニエンスストアやドラッグストアが「主食」「酒類」など多くの項目でシェアを伸ばす一方、スーパーは、ほとんどの項目でシェアを減らしています。 それでも「スーパーマーケット販売統計調査資料」(流通3団体合同スーパーマーケ