今大会、無得点に終わったメッシ(右)をなぐさめるマラドーナ監督。「ボールの影響はあった」 【Photo:Action Images/アフロ】 今ワールドカップ(W杯)中、南アフリカを周っていて多くの人の口から聞いたのが「エキサイティングなゴールが少ない」という声だった。考えてみると、確かに今大会は華麗な個人技からの得点も、驚くようなミドルシュートも少ない。もちろんその中でも、開幕戦でシフィウェ・チャバララ(南アフリカ)や、ウルグアイ戦でのファン・ブロンクホルスト(オランダ)のゴールなど、インパクトのある一発はあった。しかし、過去の大会と比較すると、スペクタクル度においては低調だった感は否めない。 その要因の一つとして挙げられているのが、公式球ジャブラニの影響である。アルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナのコメントが興味深い。彼はドイツに0-4で敗れて大会を去る時、リオネル・メッシが大