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  • 秋海棠 和歌歳時記

    秋風も涼しさを増す頃、日陰がちの植込みや路地裏でこの花をよく見かけるようになる。一株二株あるだけで、あたりの空間がぴりっと引き締まるような、そうして同時にほんのり暖さが漂ってくるような、そんな感じがする。 シュウカイドウ科の多年草で、ベゴニアの仲間。貝原益軒『大和草』には「寛永年中、中華より初て長崎に来る。(中略)花の色海棠に似たり。故に名付く」とある。 芭蕉の「秋海棠西瓜(すいくわ)の色に咲きにけり」はこの花の爽やかな色合を捉えて流石だ。花だけでなく茎も淡紅色に色付き、美しい。大小不揃いのハート型の葉も趣があり、小さいながらも実に魅力に富んだ草花である。 江戸時代の風流人に大変好まれ、和歌にも詠まれているが、漢名をそのまま採り入れた「秋海棠」の語を歌中に入れることは憚られた。 『自撰歌』 秋海棠といふ花をかきたるかた 居宣長 色も名も唐くれなゐの花のつゆかけそめて見む倭ことの葉 色も

    goldhead
    goldhead 2009/11/09
    "ここ過ぎてわが夏の門こぼれたる秋海棠を晩節となす"『短歌行』 山中智恵子
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