国内第三位の時価総額を誇るメガバンクが、クラウドの住人になろうとしている。2017年1月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、パブリッククラウドサービスの「Amazon Web Services(AWS)」を採用することが明らかになった。 これは、「一部のシステムをAWS上で構築することにした」といった、よくあるクラウド事例ではない。日経FinTechの取材によるとMUFGは、400に上る情報システムのうち、過半数を超える200以上をパブリッククラウドに移行可能と見込んでいる。勘定系システムに代表される基幹系システムは対象外ではあるものの、「大規模採用」と表現しても差し支えないだろう。 新規サービスなどもクラウド上での開発を前提にするとみられ、文字通り“クラウドファースト”の方針を固めた格好だ。 MUFGによるクラウドの大規模採用には、エポックメイキングな意味合いが含まれてい
![三菱UFJのAWS大規模採用を契機にクラウド人材不足はもっと深刻になる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/eac96ea62280dc8b8d504849e7c13acdd4341a72/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fit%2Fatcl%2Fwatcher%2F14%2F334361%2F020500772%2Ftop2.jpg%3F20220512)