名古屋市昭和区の鶴舞公園で7月、野宿生活を送るホームレスたちが打ち上げ花火を撃ち込まれる被害が相次ぎ、男性1人が首に1週間のやけどを負った。少年グループによる襲撃とみられる。ホームレスを狙った襲撃事件が各地で後を絶たない中、被害者の男性は「放置すれば、どうエスカレートするか分からない」と、刑事処分を求めて愛知県警に傷害の容疑などで告訴した。 最初の事件が起きたのは7月12日午後10時すぎ。公園内の市公会堂の軒先で休んでいた6人のホームレスの男性に、いきなり花火が撃ち込まれた。 被害に遭った44歳の男性は、携帯電話ですぐ110番通報。さらに支援団体の知人に連絡している間に、花火に右の首筋を直撃され、やけどした。男性は「飛んできたのはまるで火の玉。目に入っていたら失明していたかもしれない」と憤る。59歳の男性もタオルケットが焦げた。 花火は20〜30メートル先の暗がりから男性らに向けられ