デビュー作を紹介するシリーズ、今回は「なるたる」「ぼくらの」等で知られる鬼頭莫広氏です。 鬼頭先生のデビューは87年の第20回小学館新人コミック大賞での入選作で、当時はまだ知弘という名前で描いている頃です。 (「ともひろ」から「と」を取って「もひろ」になっていますが、やはり字画とか考えての変更なのでしょうか?) 『受賞のことば』 「初めまして、鬼頭知弘です。まさか受賞できるなんて思ってもいなかったので、驚いています。今でもなんだか、信じられないような気持ちです。まだまだ、稚拙なぼくですが、力の及ぶかぎり、がんばりたいと思います。感想でもなんでも、お便り下さい。よろしく。」 では簡単ながらレビューしたいと思います。 夏が行く前に逝ってしまった妹のあきこ(あー坊)。 大学生の無謀運転で…。 そんなある日。 妹が幽霊になってやって来た。 思い残す事があるらしい。 兄の机にある「田島先輩」の写真を