タグ

ブックマーク / wedge.ismedia.jp (26)

  • 「魚はどこに消えた?」 急がれる資源管理

    裾野の広い水産業 水産業はとても裾野が広い産業です。水産物を獲るためには漁船が必要です。造船所、魚網等の漁具、製氷工場、ドック等漁業に関連した設備も必要になります。水揚げされた水産物は加工場で処理されていきます。加工用の機械、資材、技術開発と加工に携わる多くの人とその家族が生活する住居、子供の学校も必要になります。大量に生産された水産物は、その多くが冷凍品となるので、保管のための冷蔵庫も必要です。水揚後、鮮魚、加工品・冷凍品として生産されていく水産物を全国に配送する物流機能もなくてはなりません。海外に鮮魚で輸出する場合には、陸送だけでなく空輸もあります。物流機能は、水揚げ量に応じて需要が決まります。荷物を買い取って販売する荷受・商社機能も必要。資金需要が増えれば金融機関へのニーズが増えます。人が多く集まれば、付随する宿泊施設、堂等様々なビジネスが生まれてきます。 水産資源管理がしっかりし

    「魚はどこに消えた?」 急がれる資源管理
    goodstoriez
    goodstoriez 2017/06/03
    “大漁旗をふって大漁に歓喜するような漁業には、未来などありません。再生産のために、どれだけの親魚を残さなければならないのかを、科学的に測った上で、それを越えた分の魚を獲り続けるのです。”
  • 「魚はどこに消えた?」 急がれる資源管理

    仮に、あまりにも漁獲枠が減って、単価が上昇しても水揚げ金額が増加しない場合も考えられますが、そんな時でも漁業者は文句を言いません。資源回復を待って将来に備えたほうが得だとわかっているからです。特定の魚種だけ管理しているわけではないので、ニシンが減ってもサバが増える等、他の魚種だけでも十分にもうかる構造を作りあげています。 一方で日では、何でもかんでも魚を獲ろうとしてしまうので、様々な魚種が減少して、ノルウェーと逆の現象が起きてしまっています。ノルウェーは、非常に巨額な元(=親魚)を残して高い利率で利子(=生まれてくる魚)を大きくしながら漁獲を続けていきます。常に魚を見つければ獲り続け「海から魚を借りて借金生活を続ける日の漁業」とは、非常に大きな違いがあることがお分かりになるかと思います。 復活の兆しは何度かあった (図3)北海道からニシンが消えたといわれた1957年以降の水揚げ推移

    「魚はどこに消えた?」 急がれる資源管理
    goodstoriez
    goodstoriez 2017/06/03
    “資源管理ができていれば、日本で数の子を生産し続けることができたわけで、巨額のお金が毎年水揚げ地の周辺に落ち続け、多くの関連産業が育っていたはずです。実にもったいない話です。”
  • 貴族だったトランプがアジテーターに転向した理由

    しかし、今、見てみると、トランプは静かだ。独特の手のジェスチャーはこの頃から同じだが、決して声を荒らげず、ゆっくりと話す。「あなたは賢明な女性だ。だが、今回は売り上げが最下位になってしまった。ビジネスとは冷酷なものだ。君はクビだ。ありがとう。家に帰りたまえ」。 言葉遣いも上品で、貴族的な冷酷さがある。もともとトランプはこういうキャラクターだった。 1980年代、レーガノミクスによって証券と不動産のバブルが始まったが、それを象徴する人物は映画『ウォール街』の株取引人ゲッコー(マイケル・ダグラス)とトランプだった。70年代のニューヨークは荒れ果てた廃墟とポルノ・ショップ、ジャンキーと娼婦だらけの街だったが、トランプはそれを高級化していった。潰れたホテルを二束三文で買い取って高級ホテル、グランド・ハイアットとして再生した。ホームレスの村のようになっていたセントラルパークで放置されていたスケートリ

    貴族だったトランプがアジテーターに転向した理由
    goodstoriez
    goodstoriez 2016/11/12
    “トランプはブキャナンの移民排斥に嫌悪感を示している。「ブキャナンは極右を超えている。あれでは本選に勝てない」そうだったが、ブキャナンは少なくとも改革党の中では勝った。トランプは何かを学んだはずだ。”
  • 貴族だったトランプがアジテーターに転向した理由

    決着は、マクマホンとトランプがそれぞれ擁立したプロレスラー同士を戦わせるという奴隷戦士を決闘させるローマの貴族のような展開。さらにマクマホンがトランプの生え際不明瞭なヘアスタイルをからかって「負けたほうが丸刈りになる」というルールに決まった。試合はトランプが場外でマクマホンにラリアットをかましてなぜかKO勝ち。マクマホンはリング上でトランプのバリカンで髪を刈り取られ、WWEの株も買い取られた(というお芝居)。 この試合は当時のWWEでは最高の視聴率を記録したので、後にトランプはレスラーでもないのにWWEの殿堂入りをした。さらに、トランプはWWEをマクマホンに買値の2倍で無理やり買い取らせた。「安く買って高く売る」というトランプのモットーを示したオチだった。 ニューヨークの富裕層に生まれたトランプは、ブキャナンの選挙戦とWWEで初めて白人労働者層、いわゆるサイレント・マジョリティーの屈した

    貴族だったトランプがアジテーターに転向した理由
    goodstoriez
    goodstoriez 2016/11/12
    “トランプは慎重だった。… 既に検証が済んでいるにもかかわらず、共和党支持者の過半数がそれを信じた。トランプは差別的デマで共和党員がどのくらい「釣れる」かをテストしてみたのだろう。”
  • 正しくは「速報と変わらず因果関係なし」 名古屋市子宮頸がんワクチン副反応疫学調査「事実上撤回」の真相

    名古屋市は、昨年、市内に住む若い女性約7万人を対象に、日初の子宮頸がんワクチン接種後症状に関する大規模調査を行った。回答率は4割超。こういった調査では高い数字である。 「調査結果(速報)」で示された結果は、月経不順、関節や体の痛み、光過敏、簡単な計算ができない、身体が自分の意志に反して動くなど、子宮頸がんワクチンとの因果関係が疑われている24の症状について、年齢で補正するとむしろ15症状でワクチン接種群に少ないという衝撃的なものだった(参考記事はこちら)。この調査で解析を行ったのは名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学分野、鈴木貞夫教授の研究室である。 一方、薬害問題に取り組むNGO「薬害オンブズパースン会議」は、速報発表当日に名古屋市役所で会見を開き、「明らかに不自然な結果で、被害実態をとらえる解析もなされていない」(朝日新聞の記述)と批判。2日後の12月16日には市長宛てに「速報の

    正しくは「速報と変わらず因果関係なし」 名古屋市子宮頸がんワクチン副反応疫学調査「事実上撤回」の真相
  • 講談社『中国の歴史』が中国で大ヒット 日中のソフトパワーに圧倒的な差

    *前篇はこちらから 日を「中国の映し鏡」ではなく他者としてとらえるべきと気づき始めた一部の中国人のあいだでは、一歩踏み込んで日研究・日認識の一新を求める動きもある。 たとえば、もともと知日派の閲覧が多いと言われるポータルサイト『騰訊(テンセント)』のオピニオンコーナー「大家」(「みんな・皆様」の意)に掲載された姜建強氏のエッセイ「君の知っている日はこのようなものか?」(http://dajia.qq.com/blog/277148103204715) は、日における司法の独立・学問の独立・表現の自由・権力者の面子にこだわらない現実的な政策立案・不正に対する厳格な社会的制裁・殺到する中国人観光客への「おもてなし」にもぬかりない誠実な職業精神などを列挙する(それは日に仮託した自国批判とも読める)。そして、日との暗い歴史も忘れるべきではないが、感情に流されずに日歴史と現実を研究

    講談社『中国の歴史』が中国で大ヒット 日中のソフトパワーに圧倒的な差