著者:つげ 義春出版社:晶文社装丁:単行本(193ページ) ISBN-10:4794960700 ISBN-13:978-4794960702 内容紹介: 日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい――やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える……。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。 読みはじめて、こういう旅もあるんだなあ、と思った。読みおえて、こういうのが旅なんだ、と思った。 著者の旅は、いっぷう変わっている。行き先は、それほど遠くはない。奥多摩、鎌倉、伊豆、丹沢……。思いたったら、その日にいけるぐらいのところである。 なるべく人に知られていなくて、できるだけ鄙
![『貧困旅行記』(晶文社) - 著者:つげ 義春 - 俵 万智による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/275d0ed167756bfa680c9eef21c1b3195fc7f57a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fallreviews.jp%2Fapi%2Fimage%2Fcontain%2F1200x630%2Fhttps%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51gpJNpm%252B6L.jpg)