この20年くらいを振り返ってみると、目先の利便性やコスト効率を追いかける傾向が強い。しかし、その結果をよく見てみると、この流れの中で失ったものも非常に大きい。今回は、IT化やデジタル化とともに失ってきたものを考えてみた。 何となくITの分野でも、マンネリと閉塞感を感じることが増えたような気がする。いままで馬車馬のように目隠しされて、ただ前進あるのみであったような気がしないでもない。企業30年説がはやるよりも随分前に、20世紀の技術は1万日で飽和するといった人がいた。チョッと立ち止まって振り返り、周りを見渡してみることが必要な時期なのかもしれない。 この10?20年を振り返って見た場合、デジタル化の流れの中で、ひたすら目先の利便性とコストや効率を追いかける傾向が強かった。しかし、その結果をよく見てみると、この流れの中で失ったものも、また非常に大きいことに気が付く。 最初のころは良いと思ってい