画像は左から、出土した木簡、赤外線で文字を鮮明化したもの、文化財研究所が考察した木簡の全体像(提供:奈良文化財研究所) 奈良文化財研究所は、5日に一般公開する予定の調査研究報告書を報道陣に公開し、約1300年前の木簡から、過去に例のない「九九」について書かれた記載が見つかったと明らかにしました。 【動画】日本最古の「九九」早見表を発見 約1300年前の奈良「藤原京」跡地で出土 計算用に役人が利用か この木簡は、奈良県橿原市の「藤原京」の跡地から2001年に出土したもので、その後、奈良文化財研究所が解読を進めていたところ、この度、九九が書かれていることが判明しました。去年、赤外線観察をしたところ、漢数字を見つけ、早見表として用いられた九九の木簡だと分かったということです。 木簡は、右上に「九々八十一」と書かれていて、当時は9の段から順に、右から左へ記載されていたと考えられます。「九々八十一」