2002年の4月、ジョー・ストラマーはロサンゼルス郊外のベルエアにあるジェリー・ハリントンの家で、イースターの休みを過ごしていた。 その時、偶然に旧友のリック・ルービンと再会した。 ルービンはそこでジョーに向かって、「まだジョニー・キャッシュに歌わせる曲を探しているんだ」と言った。 以前にジョーがルービンから頼まれて作った曲「ザ・ロード・トゥ・ロックンロール」は、「私のイメージとは違う」とキャッシュ本人から却下されていた。 ジョーは敬愛するキャッシュに自分の曲を歌ってもらいたいと思い続けていたので、その場でひらめいた歌詞をガレージにあった段ボール箱に書き始めた。 あんたがた長い影を投げ それが人々に遺す言葉となる 俺の魂のどこかで いつもロックンロールが鳴っている 自らに迫り来る死を予感していたかのように、遺言という言葉を用いて作られた「ロング・シャドウ」は、ボブ・マーリィの「リデンプショ
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