日本の衰退が止まらない。もう20年間成長というものを味わうことができないでいる。今の若い人たちは、成長する国というものがどんなものかを知らないのである。 これはひとえに日本の社会が成長フェーズから成熟フェーズへ変化しているのに、それに合ったように社会構造が転換できていないことである。世界でも例をみない少子高齢化社会が目の前にあるのにもかかわらず、何も打つ手を持てないという悲劇である。それは、政治しかり、企業しかり、お役所も教育もみなこれまでの延長でしか考えないという思考停止状態がもたらしたものである。 こうした閉塞的な状況を脱するには、不連続の思考アプローチでやるしかない。つまり、これまでの考え方を捨て、新たな視点で構造を変えていく必要がある。そのためには、既得権益者に退場を願って、新たなモデルを構築できる若くて有能な人たちの出番なのである。 ぼくは、これからはそうした若い人たちに少しでも