「2.」の指定は省略することも可能だ。その場合には「サーバ上で何も処理をしない」ことになり、直前で「X-Spam-StatusヘッダがYes」になっていることから、クライアントのメールソフトの振り分け機能を使ってスパムを除去することができる。この方法であれば、スパム排除のためのフィルタ設定をユーザーが理解しておけばよいだけであり、大事なメールが排除されていないかは個人の判断に任せることができるのだ。 ここまでの動きをまとめてみよう。SpamAssassinは、メールサーバソフトやProcmailと連携して、図2のように動作しているのだ。 ここまでに挙げた設定では、メールを受信するたびにSpamAssassinのプロセスが起動することになる。このため、サーバ上でPerlの実行環境にも依存するが、比較的メモリを圧迫し、処理動作が遅くなる。この対策として標準で用意されているのが、「spamd」と