「これだけ揺れて東海地震じゃないのか」。東日本大震災の余震が収まらない中、15日深夜に東海地方を襲った激しい揺れ。最大の震度6強を記録した静岡県富士宮市では、直下型に見舞われながら軽傷者17人と比較的軽微だった被害に「訓練の結果が出た」と胸を張る一方、「動けなかった」「揺れの激しさは予想以上だった」と声を震わせた。 富士宮市内のアパートで一人暮らしをする会社員、玉井悠斗さん(23)は自宅で風呂に入っている最中に地震に襲われた。「ドーンという音とともに湯船が波立った。激しい横揺れで、風呂桶をつかむこともできないぐらいなにも出来なかった」という。 急いで服を着て部屋に戻ると、食器が散乱するなど室内はめちゃくちゃの状態に。余震が続き、居場所がないため、そのまま避難所に自主待避した。 「あれだけの揺れで東海地震と関係ないなんて。“本番”ではどれだけ被害が出るんだ」と声を震わせた。 富士市の海岸線に