東京の音楽シーンに彗星のごとく現れた5人組のバンドPAELLAS(パエリアズ)が新アルバムをリリースした。「音楽は日常をドラマチックにする魔法」と語る彼らを直撃した。 文・松本あかね 写真・大森 直(TABLE ROCK.INC) 9月6日にミニアルバム『D.R.E.A.M.』をリリースするPAELLAS(パエリアズ)。MV公開後、3日で10万再生を突破したリードトラック『Shooting Star』は、都会の夜をたゆたうようなスムーズなサウンドが聴くものの心を捉える。一部ではシティ・ポップと称され、洗練されたイメージが先行していたが、今作の底流には往年のソウルミュージックの片鱗が見え隠れする。懐かしいのに新しい、どこかノスタルジックな余韻をもたらす音の秘密はどこにあるのか。メンバーに訊いた。 「2010年以降のアメリカ、イギリスの音楽をSNSでダイレクトにインプットして、世界と同じ流れの