2017年上半期、グルメニュースとして注目を浴びたのは、これまで以上に個性的な店の数々。ただおいしいだけではない。従来の枠を打ち破る新たな試みが食いしん坊たちの好奇心をくすぐっている。そんな新鋭10店を紹介する。第4回はニューヨークからやってきた「ベンジャミン ステーキハウス」だ。 文・大石智子 写真・松川真介
2011年にロサンゼルスにあるセレブ御用達のホテル、シャトー・マーモントにて撮影。このころから浪費癖がひどくなり、ワインショップで購入した会計額が、一度で100万ドルを超えたこともあったという。 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを次々にヒットさせているジョニー・デップが破産寸前!? そんなニュースが飛び込んできたのは、この1月のこと。ジョニーが17年間にわたって資産管理を任せていたザ・マネージメント・グループ(TMG)のロバート&ジョエル・マンデル兄弟を「過失、詐欺、不正行為、信託義務違反」で告訴し、2500万ドルの損害賠償金を求めたのがきっかけだ。代理人がワシントンDCに事務所を構え、シェールやアンジェリーナ・ジョリーの代理人を務めたことのある有名弁護士、アダム・ウォルドマンだったのもメディアの注目を集めるところとなった。 ジョニーがウォルドマンに助けを求めたのは昨年10月のこと
1980~90年代の憧れのスーパーカーが高騰し始めている。フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェに、いま狙い目はあるのか?「大乗フェラーリ教」教祖、清水草一と、中古車情報誌を枕とする渡辺敏史が、男のロマンの最後の秘境、ネオクラシック・スーパーカーの世界を口プロレスでご案内する。スペシャル・レフェリー:マサフミ・スズキ。 本稿は2016年10月発売の増刊号『GQ CARS Vol.2』に掲載した記事です。 左から **かーなべ・ザ・ジャイアント(渡辺敏史) 1967年式・福岡生まれ。企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)での編集経験を経て、フリーランスの自動車ジャーナリストへ。愛車はマツダRX-7(FD)とポルシェ・ケイマン。 MJブロンディ(清水草一)** 1962年式・東京生まれ。『週刊プレイボーイ』の編集者時代に漫画家・池沢早人師さんのテスタロッサに触発され、大乗フェラーリ教開祖となる。愛
10月31日、いよいよハロウィンの日だ。ハロウィン・イベントの誘いがバンバン来るこの時期。仮装せずにパーティに参加するのもいいにしても、仮装したほうが場に溶け込んで、よりパーティをEnjoyできることはうたがいない。そこで、セレブのハロウィン・ファッションをチェック! 2010年のハロウィンの際、ハリソンは修道女の服装を身にまとい、銀縁フレームのメガネをかけた遊び心満載なスタイルで現れた。その翌年は1980年代のロックミュージシャンのような強烈なルックを披露した。ドクロ柄のTシャツにゼブラプリントのベルボトムを合わせ、目もあやなレッド・ジャケットを羽織った。さらに、サングラスからスタッズ付きのグローブ、チョーカーに至るまで、アクセサリーもオール・ロックに徹していた。 映画の登場人物やキャラクターの仮装をする人が多いなか、“食べ物”をテーマにするのもいいかもしれない。ケイティ・ペリーの“チー
「90年代のバスケットボールプレイヤーはロックスターのような存在でしたが、今では歴史上の神話のなかにいる超人的な存在です」と、並々ならないバスケ愛を語るティッシ。 ティッシは、今回のコラボで架空のバスケットボールチームのロゴをデザインし、オフコートのユニフォームとしてコレクションをつくりあげた。男性向けが4スタイル、女性向けが3スタイルからなるこのコレクションでは、バーシティジャケットやオックスフォードシャツ、トラックパンツ、アクセサリーなどが揃う。そのなかでも、今回のコラボのシンボルというべきアイテムが、「NIKELAB×RT エア フォース 1」である。 「シンプルかつピュア、そしてスマート。それでいて機能面はじつによく考えられている。私のスタイルとナイキとのコラボレーションのシンボルというべきシューズです」
毎年恒例の、H&Mが他ブランドとパートナーシップを結び、スペシャルなコラボレーションを展開するプロジェクトの2017年のパートナーは、ロンドンを拠点とするファッションブランド「アーデム(ERDEM)」。エレガントな花柄のドレスを手がけ、多くの女性セレブを虜にして注目を集めたデザイナーのアーデム・モラリオグルはH&Mとのコラボのために、初めてメンズコレクションをデザインした。 さまざまな種類の花からインスピレーションを得て、独自のフローラル・プリントを制作し、日常的なアイテムに織り込むのがアーデム流のメンズウェア。たとえば、青、白、黄色の花をプリントしたカーキのTシャツ、そして、ワインレッドのベースに青 x 白の野花を配したウィンドブレーカーとリブ付きの半袖シャツなど。生き生きとした花の模様を活かして、カジュアルなアイテムにフレッシュな空気感を注ぐところが、アーデムの魅力である。 花柄のほか
ミレニアル世代に乗ってほしい“オシャうま”車はコレだ!──クルマ通の4人の先輩がQ&A方式でアドバイス Part.5 ミレニアルズに“オシャうま”車に乗ってもらうための連載最終回のテーマは、「初めてのガイシャ」「イケてる軽自動車」「男気溢れるクルマ」──クルマ好きのファッション系編集者と敏腕モータージャーナリストが、ミレニアルズの疑問を解決し倒す! 注:“オシャうま”とは「オシャレでうまい」のことです。 Words: Kaijiro Masuda Photos: Hiro Kimura @ W Styling: Kaz Ijima @ Balance Hair & Make-up: Ebara @ W
ここ最近のバーバー・ブームに拍車をかけるのが、ブルックリンの人気店「LUDLOW BLUNT」の日本上陸だ。 Photo: Xavier Girard Lachaine Words: Keita Takada @ GQ 東京・渋谷区代官山の住宅街の路地にオープンした「LUDLOW BLUNT」。本家はニューヨーク・ブルックリンで1994年から営業しており、東海岸のバーバー・ブームを牽引してきたという自負をもっている。代官山店は海外進出第1号店だ。大きなガラス・ウィンドウから中をのぞくと、もっさりとしたヒゲを蓄えた大男がニコリと微笑んでドアを開けてくれた。「ようこそルドロー・ブラントへ」。ベレー帽を可愛らしく斜めにかぶった両腕タトゥーの、この熊のような紳士が店主のラッセル・マンレーである。 ラッセルさんの言葉通り、イスやキャビネット、装飾小物までヴィンテージ感に溢れたものばかり。ピカピカに磨
バスケットボールの「Bリーグ」が、9月29日から全国各地で開幕した。Bリーガーのヒーロー2人が『GQ』にやってきた! Photo: Shinsuke Kojima Styling: Shingo Fukuyama Hair & Make-up: Toshihiko Shingu @ VRAI, Ryo Narushima サヴィル・ロウの伝統をモダンに解釈したイートウツのセットアップを、ヴィンテージのTシャツとスニーカーでラフに着こなした城宝選手。比留木選手は、難易度の高いヨウジヤマモトのジャンプスーツを、完璧に自分のものに! 左:ジャケット ¥118,000、セットアップパンツ ¥59,000〈ともにE.Tautz/ビオトープ ☎03-3444-2421〉 ドリームチームTシャツ ¥4,500、NIKEのスニーカー ¥7,800〈ともにヴィンテージ/ダンジル ☎042-720-8703〉
フランスで250年以上続くコニャックの名門ヘネシー家が、1870年に世界で初めて ”extra old”の名前を世に知らしめた、それがヘネシー X.Oだ。 コニャック地方上位4地区のブドウから造られた約100種類のさまざまな個性を放つオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされ、長期熟成を経て醸し出すリッチでパワフル、かつ極めて滑らかで複雑な味わいが秀逸だ。 「私がヘネシーのボトルを手がけるのはこれで2度目です。だからといって簡単だったわけではありません。長い歴史をもつメゾンに新しいデザインを持ち込むことはハイリスクです。デザインは初回よりむしろ難しく、決定には数カ月かかりました。コニャックのボトルは棚に何年も置かれるものですから、飽きないデザインであることが大切ですが、今回は新世代への認知度を上げ、ブランド価値を高める機会だと思いましたので、モダンなデザインにしたいと思ったのです。しかしヘネシ
「ありがとう」はきちんと伝えたい 男には2種類いる。一度死にかけたことのある男と、そうでない男だ。MAKIDAI(本名:眞木大輔)は、間違いなく前者である。全治3カ月。メンタルの回復は肉体の回復の倍の期間を要するというが、回復期間を乗り越えてきた彼の心に変化はあったのだろうか? 「やっぱり、普通のことが普通じゃない、ということに気付けたことが一番です。だからいま、人との“バイバイ際(ぎわ)”を後悔しないものにしようと心がけていますね。もう二度と会えない可能性も完全にゼロと言い切れないことに気付いたから、別れる際に『ありがとうございます』って、それだけはちゃんと伝えるようになりました。もし、それが最後になってもおかしくないように、『ありがとう』って。すごくシンプルですが、意識して伝えています。
近代市民は司法の有罪判決を受けるまでは無罪である。その大原則を踏みにじるのは誰か──。『GQ JAPAN』2017年12月号所収のエディターズ・レター。 Photo: Kazumi Kurigami 「安倍晋三記念小学校」をつくろうとして、途中でその学校の名称が「瑞穂の國記念小學院」になり、学校用地として大阪府にある国有地を政府から8億円以上も値引きしてもらって取得した挙句に、結局は小学校開校の計画そのものをキャンセルせざるを得ない羽目におちいったばかりか、土地取得から開校準備にいたる一連のプロセスのなかで詐欺行為を働いたとして逮捕・起訴されたK氏は、この記事を書いている時点(10月13日)で、未決囚としていまだ検察に身柄を拘束されている。そのことの是非をここで論じようというのではないが、K氏の起訴後の勾留期間中に突如、このことと関係があるかどうかはともかく、衆議院解散、総選挙という事態に
毎年恒例の、H&Mが他ブランドとパートナーシップを結び、スペシャルなコラボレーションを展開するプロジェクトの2017年のパートナーは、ロンドンを拠点とするファッションブランド「アーデム(ERDEM)」。エレガントな花柄のドレスを手がけ、多くの女性セレブを虜にして注目を集めたデザイナーのアーデム・モラリオグルはH&Mとのコラボのために、初めてメンズコレクションをデザインした。 さまざまな種類の花からインスピレーションを得て、独自のフローラル・プリントを制作し、日常的なアイテムに織り込むのがアーデム流のメンズウェア。たとえば、青、白、黄色の花をプリントしたカーキのTシャツ、そして、ワインレッドのベースに青 x 白の野花を配したウィンドブレーカーとリブ付きの半袖シャツなど。生き生きとした花の模様を活かして、カジュアルなアイテムにフレッシュな空気感を注ぐところが、アーデムの魅力である。 花柄のほか
──ということで、連載第1回目のラブコメ講座、よろしくおねがいします! ジェーン・スー(以下、スー):かしこまりました。「男どもよ! 政治・経済・歴史・テクノロジー以外にも大切なことがある! 愛だ! 頭を空っぽにして楽しめるのはスポーツ観戦だけじゃない! ラブコメだ!」ということではじまりましたラブコメ講座~♪ 高橋芳朗(以下、高橋):はじまりましたー! スー:よろしくお願いします。ラブコメが大好物という男性はあまり見かけないけれど、21世紀をよりよく生きるために必要なのはラブコメだと思っているんですよ。毛嫌いしないで、ちょっと覗いてみてほしい。ということで、私の周りでは数少ないラブコメ好き男性であり、ラブコメの師匠でもあるヨシくんこと高橋芳朗さんとふたりでラブコメの楽しさを伝えていければと思っています。で、ヨシくんはなんでラブコメが好きなの? 高橋:もともと甘酸っぱい青春映画が大好物だっ
一躍トレンドとなったミニマルなスニーカー。2017年秋冬の新作スニーカーを20足を厳選した。 Photos: Shinsuke Kojima Styling: Shingo Fukuyama
グッチはアレッサンドロ・ミケーレの世界観全開のあたらしいインテリアコレクション、「グッチ デコール」を発表した。 早ければ一部は今秋にも東京・新宿、銀座と青山、大阪・心斎橋などの旗艦店にお目見えする。店頭だけでなく、公式ウェブサイトでのオンライン販売も行う。チェアやクッションなどの家具やインテリア・グッズから、陶磁器、インセンス、そしてウォールペーパーまで、幅広い品揃えになる見込みだ。 商品の種類が多岐にわたるのは、ミケーレが考えた世界観をトータルで”押し付ける”のではなく、自らが自由にカスタマイズしてパーソナライズできるようにするため。ミケーレ自身はこのコレクションを、コンテンポラリーでロマンティックなグッチを環境としても”装う”ためのもの、と位置づけている。それゆえショップ内にも専用コーナーを設けず、ウエアやアクセサリーと共存し、共鳴する形で、インテリア空間の構成要素として商品を見せる
小鉢、昆布の佃煮、いぶりがっこがついた、「寄り道特製鯛茶漬けセット」(¥1,461)。特製のカシューナッツだれで和えた厚切りの鯛など、食材は本店「賛否両論」と同じものを使用。血合い抜きの本枯れ節と道南産真昆布でていねいに引いただしは、単品のカップ入り(¥278)も用意。本物のだしを、コーヒー感覚で気軽に楽しむことができる。 小鉢、昆布の佃煮、いぶりがっこがついた、「寄り道特製鯛茶漬けセット」(¥1,461)。特製のカシューナッツだれで和えた厚切りの鯛など、食材は本店「賛否両論」と同じものを使用。血合い抜きの本枯れ節と道南産真昆布でていねいに引いただしは、単品のカップ入り(¥278)も用意。本物のだしを、コーヒー感覚で気軽に楽しむことができる。
2017年上半期、グルメニュースとして注目を浴びたのは、これまで以上に個性的な店の数々。ただおいしいだけではない。従来の枠を打ち破る新たな試みが食いしん坊たちの好奇心をくすぐっている。そんな新鋭10店を紹介する。第3回は、最先端フレンチが味わえる「クローニー」だ。 文・大石智子、小松めぐみ 写真・松川真介
「温泉は純度が高いほうがいい。いくら素敵な宿でも、良質な温泉をひくことができる環境が整わなければ、良い湯場とは言えません。もちろん泉質もホスピタリティもすべてが佳い宿もありますが、なかなか存在しないのが現状。純粋に温泉を楽しむのであれば、自分好みの“湯の質”を追求するとおもしろくなります」 「泉質にこだわる人におすすめしたい名湯はココ!」と尾花さんが挙げてくれたのは山梨県・韮崎旭温泉は「アルプスの湯」。田んぼの真ん中にひっそりと佇む、日帰り温泉施設だ。予約も必要なく、600円で入湯できる。地元客はもちろん、休日になると県外からも多くの人が訪れるという人気の温泉だ。 「鮮度、温度など、条件が揃わないとなかなか体験できないということもあり、温泉マニアのあいだでは“泡つき”のある湯は貴重な存在なんです」と尾花さんはいう。“泡つき”とは、炭酸ガスなどの気体を多く含む湯から発生した気泡が肌につく状態
建築家・安藤忠雄に関する企画が「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」が10月7日から10月28日まで、六本木・東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。 文・沖浦裕明(GQ)
口げんかはとにかく言った者勝ち。最後に勝つのは正義の士ではなく、嘘でもハッタリでも声高に述べたてて、より多くの注目を集めた者なのだ──というような処世訓で世を渡ってきた男が、とうとうアメリカ大統領にまでなってしまった。 ドナルド・トランプが敵を蹴落とすやり口の無法ぶりは、大統領選でありありと示された。とりわけ目に余ったのが、共和党の大統領候補指名争いの段階で、ライバルのテッド・クルーズ候補に、1963年のケネディ大統領暗殺に候補の父親が関与していたという汚名を着せたことだ。暗殺事件直前に撮影された写真にオズワルド容疑者と一緒に映っている人物がクルーズ候補の父親であるとするタブロイド紙の報道があり、その尻馬に軽々と乗って、クルーズ批判の格好の材料として利用したのだ。 ところが、そんなトランプ流のやり口はまったくの彼のオリジナルというわけではない。喜び勇んで敵を中傷し、脅し文句を突きつける。そ
儒者風のあごひげに、風格ある顔貌を後光のごとくにとりまく白い長髪─。80歳の王徳順はバックステージに仁王立ちし、髪を整え、ムダ毛ひとつない胸にベビーオイルを塗りつけるスタッフたちに囲まれていた。見事な胸の筋肉が、テクノビートに呼応するようにピクピクと動く。そこにデザイナーの胡社光が歩み寄り、その夜のショーの段取りを耳打ちした。ショーは彼のパントマイムで幕を開ける。強風に逆らって進む男の無言劇をひとしきり演じた後で、カーテンコールに応じて現れる女性モデル陣の先頭に立ち、ランウェイを颯爽と歩むというものだ。女性モデルは全員が猫耳のついた花柄の頭巾のようなものを被っているから、観衆の視線に顔や肉体をさらすのは、80歳の彼ただひとりだ。 「中国いちホットなおじいちゃん」の伝説の扉がひらいたのは、2015年3月、北京のファッションウィークでのことだった。デザイナーの胡社光はモデルの配役について、ショ
マイクロ・ブリュワリーが増えている、といってもビールの話ではない。日本酒の酒蔵のことだ。日本酒といっても日本の話ではない。 まだるっこしい書き出しになったが、海外でクオリティの高い日本酒(あえて、「sake」といわず「日本酒」と表記する。そのわけは後で述べる)を造る蔵がポツリ、ポツリと登場し始めている。 ヨーロッパで最初の酒造はノルウェイ人のシェティル・ジキウン氏が蔵元になり、カナダ人のブロク・ベネット氏が杜氏を務めて、2010年に始められたもの。銘柄は「裸島」、酒米は北海道産の吟風が使われた。それにつづいでスペイン・ピレネー地方に2つの蔵が相次いで建てられた。ウンベルト・コンティ氏の「Kensho」とアントニ・カンピンス氏の「絹の雫」だ。さらにフランスでも複数の蔵が誕生、試作から本格操業の段階に入ろうとしている。 去る6月、スペイン・ピレネーにアントニ・カンピンス氏を訪ねた。バルセロナか
東京都北区の団地で育ち、自分の境遇や、想いをそのまま歌詞にするスタイルで話題のコウ。いちど聴いたら忘れられない、高いラップスキルと独特のファッション・センスは、ファッション界からもラブコールを集める注目アーティストだ。 「タトゥーとのバランスで細いウォッチの方がジュエリー感覚でしっくりくるんです。スタイルを意識することはなく、その瞬間に好きなものを手に取っているだけなんです」 潔いほど自分に正直なところは、彼の音楽に対する姿勢とも通じる。普段使わない言葉は絶対に使わず、口をついて出る衝動に従う。ラップにもファッションにも、そこには偽りのない自分がある。 「好きなものは一生変わり続けると思います」とさらり。イメージ像をとらえようとする人々の熱視線をよそに、コウはこれからも飄々と進化し続ける。 コウ【ヒップホップアーティスト】 1990年、東京都生まれ。2015年に1stアルバム『梔子』をリリ
米版『GQ』の2016年Most Stylish Manに選ばれたドレイク。トラヴィス・スコット、エイサップ・ロッキー、カニエ・ウエストは、デザイナーのスタイルアイコンになっている。 ファッションはこれまで常に時代の権力や欲求と寄り添い、生きながらえてきた。近年、不透明な世界経済と貧富の差の拡大、メゾンを支えてきたスターデザイナー達の大量離脱、ファストファッションの台頭やSNSが引き起こした自己表現における価値観の変化といった状況が続くなか、ファッションを牽引してきたラグジュアリー業界は明らかにその行き場を見失いつつあった。そんななか、いまEDM(エレクトリックダンスミュージック)に変わって米国音楽チャートの半分を占めるまでに息を吹き返したヒップホップ業界が、長年片思いだったラグジュアリー業界と蜜月ともいえる関係に突入している。フェスでの共有体験=〝WE SHARE〞を体現したEDMの時代
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