ジーン・クレールの「Notes on Culture」。32回目となる今月は、がん闘病の末、2018年9月18日に死去した格闘家、山本”KID”徳郁への追悼だ。 文・Gene Krell 写真・Jun Sato/WireImage (2006), Harry How/Getty Images (2015), Nikkan Sports/Aflo (2005 & 2011), Jim Kemper/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images (Profile)
![さらばキッド──ジーン・クレールのカルチャーメモ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c13f4887aac0da910a7f2bbe952f0ff3250aff39/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.gqjapan.jp%2Fphotos%2F5d27d016abc74a0008fe4852%2F16%3A9%2Fw_1280%2Cc_limit%2Fec-1.jpg)
BOSS──レトロなベースボールウェアをボス流にモダナイズ 近年のファッションを語るとき、欠かせないのがスポーツテイストだ。今シーズンもさまざまなブランドがアプローチしているが、ひときわ異彩を放つのがスポーツ・テーラリングをテーマに掲げるボスの最新コレクションである。1920~30年代の野球にインスパイアされた同コレクションのハイライトは、ランウェイでも注目を集めたこのブルゾン。高密度ポリエステルのボディ全体に大胆にプリントされた選手やバット、ボールが強烈なインパクトを生んでいる。さらにスナップボタンや高めのネックリブなどスタジャン風のディテールがレトロなスポーツテイストをプラス。とにかくこの存在感、秋冬スタイルの旬度アップと脱マンネリを約束するパワーアウターだ。
そのため、1950〜60年代にドイツの「アウトバーン」からフランスの「オートルート」、さらにイタリアの「アウトストラーダ」までと、高速道路網が急速に発展したヨーロッパ大陸では、年を追うごとにDSのアンダーパワーが目立ち始めた。 DSはデビュー当初こそ「オートルートの女王」と、呼ばれたが、いずれこの地位から陥落してしまうことは、火を見るより明らかだった。 そこでDSや2CVの生みの親であるシトロエン社技術陣トップのアンドレ・ルフェーブル氏は、部下であるジャック・ネ技師とともに、高性能・高級モデルの開発に着手した。DSのデビュー翌年、1956年から早くも立ち上がったこのプロジェクトは、後輪駆動も含めたあらゆる可能性を模索したそうであるが、最終的には当時の市販車では初の「200km/hオーバーを可能とする前輪駆動車」を目標とし、開発が進められた。
2018年2月に行われたニューヨーク・メンズコレクションで、トム フォードがブランド史上初のアンダーウェア・ラインを発表した。30年にわたってクリエーションを続けるエレガンスの帝王にアイデアの根源を訊いた。 文・Mark Anthony Green 写真・Matt Martin 翻訳・Hana Tatsumi
僕たちのラグジュアリーは、ずっと使っていきたいクールなものだ。値段の高い安いではなく、所有することでラグジュアリーをあじわえることが大事だ。僕たちの価値観で選んだ、ファッション、時計からクルマまで、欲しいもの250点の大行進をお届けする11回目は、ハイテクスニーカー。
お固い本としては2018年のベストセラーのひとつになった白井聡の『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)が話題ですが、そこで著者は、戦前の天皇制が、戦後はアメリカに換骨奪胎されて日本の「国体」をなしていると議論しています。そのように都合よく換骨奪胎される国体であるとして、来年の新天皇即位をひかえて、「天皇主義者」を自称されている内田先生にお尋ねします。時の政治権力に利用されるだけ利用されてきた天皇制は、それでもやっぱりあったほうがいいのでしょうか? A お答えします 具体的な被害事実はあるか 天皇制を廃止しなければならない喫緊の理由があるのか。まずそれを考えるべきでしょう。果たして「天皇制があるせいで、私は現にこのような被害を蒙っている」という具体的な事実がどれくらい列挙し得るのか? 僕は根っからのプラグマティストなので、制度について原理的に正しいとか、原理的に間違っているというような話には興
「おい、キミはお酒飲めないはずだから今日も飲んでないよな!」 六本木飯倉片町の「ぴえどら」というパブで飲んでいるとき、一緒に行っていた三菱自動車・乗用車商品企画部の森本さん(当時)が声をかけてきた。 「はい。アルコールは一滴も飲んでいませんけど……」 「じゃあ、ぼくが乗ってきたクルマを運転してくれないか? 今日はもう飲んじゃったから。クルマはビー・エム・ダブリューだぞ。どうだ!」 「えええっ、ビー・エム・ダブリュー? そんなクルマ運転したことないですよ。自信ないなぁ」 「だってキミはレーシングドライバーだろ? どんなクルマでも運転できるだろ? 大丈夫だよ」 というわけで、筆者が初めてBMWを運転したのはこの夜だった。たしか1975年前後だったと記憶する。 なぜ森本さんと一緒にいたのか説明しておこう。当時、筆者のモータースポーツの師匠だった益子 治さん(三菱自動車の契約ドライバー)と、森本さ
コースサイドに備えられた照明によって、明るく照らし出された、バーレーン・インターナショナル・サーキット。かつてはF1グランプリも開催されていたこのコースで、驚くほどに軽快な走りを楽しませてくれているのは、ポルシェが4ドアスポーツと呼ぶ、パナメーラのラインナップに追加された、スポーツグレードの「GTS」だ。 新型パナメーラGTSは、現行パナメーラの基本ボディとなるサルーンにも、そして美しさと実用性をさらに追求したシューティングブレークスタイルのスポーツツーリスモのいずれにも設定される。4 1シートと呼ばれる後者の5シーターコンセプトや、最先端のポルシェ・アドバンスドコクピットなど、その機能性はもちろんほかのパナメーラ・シリーズと同様。GTSが追加されたタイミングで、ヘッドアップディスプレイが初採用となるなど、装備レベルはさらに向上している。 まずはサルーンボディのGTSをチョイスしてコースイ
史上最好のタキシード 森口によれば、ある種のスーツには似合う場所とそうでない場所があるという。「サビルロウで仕立てたガッチリしたスーツは南イタリアだとちょっと堅苦しく見えるだろうし、一方でナポリで仕立てたマニカカミーチャの肩まわりはロンドンだと軽薄に見えるかもしれない。でも、この1着は世界中、どんな街にでも似合うような気がしました」 森口はそれを証明するために、ジョルジオ アルマーニで仕立てた1着を着て世界中へ飛んだ……、と書きたいところであるけれど、さすがに時間(と予算)が限られている。世界の各都市の雰囲気に浸る近道のひとつは、その地で生まれたクルマに乗ることだ。 本誌のファッション・ディレクターであると同時に、クルマ担当でもある森口は、世界の名車を借り出し、自身がオーダーメイドしたタキシードとのフィッティングを試すことにした。 はたしてショーファードリブンの英国生まれの超高級車にも、イ
グラスゴー美術大学やブラッキー邸をものしたスコットランドを代表する建築家、チャールズ・レニー・マッキントッシュ。1868年にグラスゴーで生まれたマッキントッシュは足と目に障害があり、スケッチをこよなく愛する少年時代をおくった。長じて建築業界に足を踏み入れ、アーツ&クラフツ運動を推進し、アール・ヌーヴォーを提唱した。そうして100ポンド紙幣に肖像画が描かれた。 ロエベ定番のパズルバッグやハンモックバッグ、あるいはカシミアやシルク、モヘアといった上質なファブリックを贅沢に使用したレディ・トゥ・ウェアにあしらわれた薔薇などの植物。そして先日発売されたばかりのアイコニックなコレクション、ゲートバッグの格子デザイン。そのいずれもがチャールズの作品からインスパイアされたものだ。 薔薇は晩年、水彩画家としても活動したマッキントッシュが好んで用いたモチーフで、ガーデニングを趣味とする人ならご存じのとおり、
東京・西多摩の奥多摩町海澤の森林のなか、“木を食べる”をテーマにした一夜限定のディナー・イベント「Eatree Plates」が、メディア関係者向けに10月10日に開催された。白金台「ティルプス」の元シェフ・田村浩二が杉とヒノキ、松などの「間伐材(注※1)」を食材として使用し、地球料理と名づけたフルコースを考案、提供した。 なぜ、木を食べるのか? そのアイディアが出た背景には木材需要の減少がある。近年、木材需要が低迷し、間伐しても木材の使い道がない。森は間伐しないと、木が密植状態になり、地面に光が届かなくなる。すると木々がしっかりした根をはらず、ひょろひょろと細長く伸びてしまう。根を張る力もなく、細長い木が増えるとちょっとした風雪害で折れ、台風や大雨で地すべりが起きる。
2007年から原宿を中心としたストリートのファッショニスタたちを撮り続け、東京のユースカルチャーを発信してきた『DROPtokyo』。その編集長兼フォトグラファーとしてミレニアルズと関わる、岩野一真さんに話を訊いた。 「ストリートスナップにこだわる『DROPtokyo』は、影響力のあるストリートアイコンとの繋がりやスナップ写真が持つ瞬時性など、その性質上ソーシャルメディアと強く結びついています。しかしスタートしたのはInstagramもスマートフォンもない、ミクシィの全盛期。そんななかで誕生したのが、前身の『Dropsnap』というセルフィー投稿コミュニティでした。スナップを撮られたい、ショップスタッフや美容師などの有名人と繋がりたいという意欲を持ったコが多かった。話題のパーティーやクラブイベントなどには必ず顔を出し、彼らを撮影するとともにネットワークを築いていったんです」 『FRUiTS
クラシックカーラリーに参加する、というと、何だかとてつもなくハードルが高そうなことのように思われる方も多いんじゃないだろうか。 ただでさえ手間のかかる古ぼけたクルマに乗って、週末をたいてい丸々っと使い、否、場合によっては前後の平日も仕事を休んで、嫌がるパートナーをむりやり説得(もしくは暇なクルマ好きをスカウト)し、なんとも閉鎖的にみえるサークルに混じり入って、馴染みのない区間タイム計測競技を行いながら、これまた馴染みの薄いコマ地図を参考にしつつ、ときにドライバーがコドライバーを罵倒し、ときにコドライバーがドライバーを叱咤して、何百kmもの行程を走破する、というものだから。 途中でエンコでもしようものなら、もう目も当てられない。ただでさえ、オイルとガソリンの臭いと特有のかび臭さに包まれて、オープンカーなら雨漏りと、そもそも屋根のないロードスターなら風雨と戦いながらのドライブだというのに、その
2018年11月14日に、アストン・マーティンはSUV「DBX」プロジェクトの近況を発表した。DBXは、イギリス・ウェールズに建設中の「セントエイサン工場」で生産される計画で、現在、ウェールズにあるラリーステージでテスト車両を走らせているそうだ。 車両開発を指揮するエンジニアのマット・ベッカー氏の言葉を、プレスリリースで紹介する。ベッカー氏自身がステアリングホイールを握り、さまざまな状況での走行テストを繰り返しているそうだ。 念入りな偽装が施された写真をみると、一部でDBXのベースになると噂されているメルセデス・ベンツ Gクラスほどの“ゴツさ”は感じられない。むしろ社内のデザイナーが「ランボルギーニ・ウルスのような」と、発言したようにスタイリッシュさが際立つ。 アストン・マーティン DBXの登場で、ウルスをはじめ、マセラティ レヴァンテ、ポルシェ カイエン、ベントレー ベンテイガ、さらにロ
僕たちのラグジュアリーは、ずっと使っていきたいクールなものだ。値段の高い安いではなく、所有することでラグジュアリーをあじわえることが大事だ。僕たちの価値観で選んだ、ファッション、時計からクルマまで、欲しいもの250点の大行進をお届けする第11回は、ローテクスニーカー。
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