ご当地料理が旅の楽しみという人も多いに違いない。現地で味わうからこそ格別な料理を、世界のディープな旅先を紹介する米トラベルメディア「アトラス・オブスキュラ」が世界中から厳選──。食べたことがある料理はあるだろうか? 初めての場所を体感するのに最適な方法のひとつが、ご当地の食だ。熱々のヌードルやロッココ・クッキーなどは、現地の人々について、また移民、権力、農業の歴史についても多くを語ってくれる。 そんなわけで、現地に旅してまで味わいたい料理をいくつかご紹介しよう。 カオラウ(ベトナム) カオラウは、とくにその伝統的なタイプだと、けっして国際化はされないだろう。 この料理はベトナム、中国、日本の料理技術の「るつぼ」であり、炒めた豚肉、さまざまなハーブ、パリパリの煎餅、カリッと揚げた豚の皮などのトッピングは再現できるかもしれないが、主役の材料は、ベトナムのホイアンの土壌でしか生み出せない。 その