どんなところ? そこは350軒もの飲み屋が連なる新宿荒木町。 お店のスタッフは無論お坊さん(見習い含む)。お客さんも一般人からお坊さんまで幅広い客層のバーだ。 店に入ろうとして、まず扉の隣にある、大きい「南無阿弥陀仏」の板が醸し出す本格的な雰囲気に、感慨深く見入る。 扉を開けると、そこは照明も「これぞバー」という薄暗さでお酒やグラスも並び、明るい「いらっしゃいませ!」の声に導かれ、中にすんなり入ることができた。 店内には仏壇や曼陀羅など、いかにもなインテリアグッズ(というか仏教具)がそこかしこに鎮座していた。 どうして店を? 僧侶というと禁欲生活で修行と精進料理の毎日、酒なんてもっての他と思われがちだが、坊主バーのスタッフの宗派「浄土真宗」は規律、戒律もないらしい。 「娑婆(普通の世界)が修行の場なんです」とマスターの藤岡さん。勿論お坊さんだ。 バーで布教をしたり、法を伝えていくのがテーマ