星野リゾート 界 加賀(前篇) 温泉を備えた旅館を味わい、その土地ならではの文化や自然の魅力など日本を再発見する旅「旅館道」。このコラムでは、「和心地」な温泉旅館をコンセプトとする星野リゾートの「界」と「現代を休む日」をコンセプトにした和のリゾート「星のや」を巡りながら「旅館道」を楽しみます。 今回の宿は、加賀百万石の伝統が今に甦る「星野リゾート 界 加賀」。 2015年3月に、北陸新幹線が開通して以来、首都圏から近くなった金沢。東京から「界 加賀」のある山代温泉までは、列車を乗り継いで最短で約3時間。飛行機で小松空港まで飛ぶなら、そこからはレンタカーを使えば30分ほどで到着する。 奈良時代に高僧行基が発見したという歴史ある山代温泉は開湯1300年。源泉が流れる共同浴場「総湯」をぐるりと囲むように宿が並ぶ街並みは、「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれている。 その中で、ひと際目を引く朱の紅殻格