初動を誤った各国私が住むアメリカ東部にもとうとう新型コロナウイルスパンデミックの波が到達してしまった。近所のスーパーでは買い占めが起こり、教会は集まりを自粛し、職場はリモートワークに切り替わった。小中高は閉まり、大学の授業はオンライン授業に切り替わっている。アメリカは三月に入って急にこうした極端な対策を始めたが、そもそも米国疾病予防管理センター(CDC)を含めて政府が初動を誤ったせいで急速に国内感染が広がってしまった。 初動を誤ったせいで危機が拡大しているのは韓国にも日本にも言えることだ。感染症パンデミックに対して、どの国も初期に満足な対応ができなかったのは、今度の課題といえる。幸いコロナウイルスは八割の感染者は軽症もしくは無症状で致死率も3%程度という、殺傷力の強くない感染症だ。これがより深刻な感染症だったらと想像すると背筋が凍る思いがする。 柔軟な規制緩和ができずに初動対応で失敗した米