2020年、実は日本が「世界最高の国ランキング3位」になっていた…! 「生産性」は低いけど、素晴らしい国 生産性ばかりにこだわると全体を見失う 私はこれまで複数回にわたって、日本の生産性を引き上げるための問題点や対応策について申し上げてきましたが、経済政策を考える際に、生産性を第一にすることは間違っていると確信しています。 さらに、生産性の数字が他の先進国と比べて低いからといって、日本を必要以上に卑下することは愚かな行為だとも思っています。なぜなら、国民の生活水準や社会保障制度も含めて、総合的に判断する必要があると考えているからです。 たとえば、アメリカは先進7か国のなかで最も経済成長率と生産性が高いにもかかわらず、実に国民の40%以上が貧困層および貧困層予備軍に属しているとされています。 また、失業率はコロナ前には50年ぶりの低水準にあったにもかかわらず、労働者の60%は短期契約などの非