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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (30)

  • なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか 北海道・夕張の村上医師が救急対応の報道に反論 | JBpress (ジェイビープレス)

    6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。 5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。 報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。 報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。 しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。 村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。 そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは当に救急搬送を受け入れるべきだったのだ

    なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか 北海道・夕張の村上医師が救急対応の報道に反論 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 多額の債務を抱えた日本経済 スローモーションで進行する危機 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2010年4月10日号) 債務とデフレという根深い問題に立ち向かわない限り、日政府はいずれ大惨事の責任を負うことになる。 中国が世界の工場だとすれば、日はその裏庭にある最先端の研究所だ。中国が昨年、国際貿易の回復を先導し始めて以来、日から東シナ海を経由して大量に出荷されるようになった製品の種類を見れば、それが分かる。 デジタルカメラやその他のハイテク機器など、もうどうでもいい。日の対中輸出は主に、セックスアピールなど砂粒程度しかない製品のおかげで復活を遂げている。すなわち、樹脂原料(1月と2月に前年比105%増加)、非金属鉱物製品(113%増)、建機(152%増)、繊維機械(171%増)、自動車部品(144%増)、科学計器(113%増)などである。 見かけとは異なり、これらの製品はすべてハイテク製品か高付加価値の工業原料で、東アジアの工場を結ぶサプライチェーンに

  • 米国に力を見せつけた中国の最新鋭潜水艦 「原子力空母も撃沈できる」~元海将が緊急提言 | JBpress (ジェイビープレス)

    米空母キティホークの護衛圏内で、知らぬ間に入り込んでいた中国「ソン」級潜水艦が浮上していた、というニュースをご覧になったことがあるだろうか? 2005年までの10年間で潜水艦を31隻就航させた中国 1995年から2005年の間に中国が31隻の潜水艦を就役させ、引き続き新造艦を建造している、というニュースはどうだろう。 これらのニュースは中国ではなく米国から発信されたものであり、米国が中国潜水艦に対して警戒感を強めていることがうかがえる例であるが、そうしたことを感じることができただろうか。

    米国に力を見せつけた中国の最新鋭潜水艦 「原子力空母も撃沈できる」~元海将が緊急提言 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 出版業界:電子化するか滅びるか  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2010年4月3日号) 出版社にとって、「iPad(アイパッド)」その他の端末は、恵みでもあり、悩みの種でもある。 法律ミステリーで知られる多作な作家、ジョン・グリシャム氏は長い間、自著が電子化された形で売られることを拒んできた。同氏は昨年のテレビインタビューで、電子書籍の存在や大型小売店による紙の書籍の大幅値下げは、出版業界にとって「長期的に惨禍となる」と嘆いてみせた。 しかし今年3月、グリシャム氏の出版社は、同氏が気持ちを翻したと発表した。今後、グリシャム氏の全作品は電子書籍として手に入れられるようになる。 このタイミングはまさに絶妙だった。アップルは4月3日にタブレット型パソコン「iPad(アイパッド)」の出荷を開始する予定にしており、これが電子書籍の販売を大いに押し上げると期待されていたからだ。 かねて話題になっていたiPadの登場は、グリシャム氏が紡ぐ物語に匹

  • どんどん不幸になっていく米国の女性たち | JBpress (ジェイビープレス)

    米国労働省(Bureau of Labor Statistics)が、「年内にも労働者人口の過半数が女性になる」という予測を発表した。予測通りならば、もちろん米国史上初めての出来事となる。 女性の人数が増えるだけではない。世論調査によると、女性の4割が自分を一家の稼ぎ頭だと回答し、また、男性の9割が「(またはパートナー)の収入が自分より多くても気にならない」と答えている。 この世論調査は、労働者人口の過半数が女性になるという発表を受け、ロックフェラー財団とタイム誌が共同で行ったものだ。 男性の6割と女性の5割が、「職場において女性が昇進することに対する障害がなくなった」と答えている。「社会では男性の方が依然として有利だ」と感じる女性は2割で、男性は1割。女性の7割が、「1世代前よりも女性が経済的に自立した」と考えている。 たった40年前には、最高裁判事、閣僚、知事、FBI捜査官、アイビー

    どんどん不幸になっていく米国の女性たち | JBpress (ジェイビープレス)
  • 体格で一目瞭然、米国社会に健康「格差」 | JBpress (ジェイビープレス)

    米国人の平均寿命が、過去最高の77.9歳となった。男性が75.3歳で、女性が80.4歳。この30年で、男女の平均寿命の差が8年から5年へと縮まった。 これまでなぜか低かった黒人男性の平均寿命が、初めて70歳の大台を超えた。平均寿命が伸びたのは、死因トップ15のうち、8つの要因による死亡者数が減ったのが理由だ。つまり、インフルエンザ/肺炎、殺人、事故、心臓疾患、脳梗塞、糖尿、高血圧、癌の死亡率が軒並み減少した。また、エイズの死亡率は過去10年で最大の減少率となっている。 しかし過去最高といっても、先進国の中では最低の水準だ。国連の統計によると、長寿世界一の国は変わらず日。米国は38位で、目の敵にしてきたキューバにさえ負けている。 1人当たりの健康管理費用が、世界で最も高くかかっているにもかかわらずだ。 オバマ大統領の医療保険改革の目玉である公的健康保険の導入を巡り、米国が騒然としている。今

    体格で一目瞭然、米国社会に健康「格差」 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本の総選挙:見当違いの敵を非難  JBpress(日本ビジネスプレス)

    たすきを掛けた候補者が車の上に立ち、拡声器からその声が鳴り響いている。熱中症の危険な徴候で、与党の70代の候補者は立ちくらみを起こした。 女性たちは帽子と長手袋で照りつける日差しから白い肌を守りながら、礼儀正しく拍手を送っている――。 これは8月30日の投開票に向けて総選挙が公示され、正式に選挙戦が始まった8月18日の光景だ。しかし、これが1960年であっても特に不思議ではなかった。 この年、日を代表する作家の1人、三島由紀夫が発表した作品『宴のあと』は、8月に行われた架空の選挙を舞台にした物語で、拡声器、汗だくの候補者、そして「政治の泥沼」で起きる奇妙な出来事が描かれている。 12日間の選挙戦が始まってみると(8月に総選挙が実施されるのは107年ぶり)、テレビの大騒ぎがないとあって、どこか妙に古臭い雰囲気が感じられる。いつもはマスメディアの活用に狂奔するこの国で、インターネット

  • 経済フォーカス:中国の統計操作術  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2009年5月23日号) 中国当の経済成長率を水増ししているのだろうか? 最近の世界市場における一部の楽観的な見方は、中国の景気刺激策が同国経済を押し上げており、GDP(国内総生産)成長率が政府目標の8%に近い数字になるという期待感に基づいている。 しかし、複数のエコノミストは政府統計が中国経済の当の成長率を水増ししていると疑っており、真実がどうあれ、中国政府は経済が8%成長したと発表すると見ている。果たして、中国は数字をごまかしているのだろうか。 エコノミストたちは長い間、中国が公表するデータの信憑性に疑念を抱いており、過去2度の経済悪化局面で同国がGDP成長率を水増ししたことは、ほとんど周知の事実とされている。 公式統計によれば、1998~99年のアジア金融危機の際、中国のGDPは平均7.7%伸びた。だが、それに対してピッツバーグ大学のトマス・ラウス

  • 外国農地争奪戦 アウトソーシングの第3の大波 JBpress(日本ビジネスプレス)

    サウジアラビアの国王は今年、一束の稲を受け取る儀式を行った。サウジの海外農業投資のためのアブドラ国王イニシアティブと呼ばれる計画の下で生産された最初の収穫物の一部である。 稲はエチオピアで栽培されたものだ。ここではサウジの投資家連合が1億ドルを投じ、エチオピア政府からリースされた土地で小麦や大麦、米を栽培しようとしている。 投資家は最初の数年間は税金を免除され、すべての収穫物をサウジに輸出することができる。 その一方で、国連世界糧計画(WFP)は2007~11年の間に、飢餓と栄養失調の恐れがあると見られる460万人のエチオピア人に23万トンの糧援助を提供するために、サウジの投資家たちとほぼ同額(1億1600万ドル)の資金を投じる。 サウジの計画は、世界の貧困国で猛烈な勢いで広がりを見せつつ、同時に物議を醸している流れの一例だ。資を輸出する一方で糧を輸入する国々は、資を必要

  • 世界的な水問題:かけがえのない水  JBpress(日本ビジネスプレス)

    3月中旬に起きたマダガスカルの政権転覆の一因は、水問題にあった。それも韓国の水問題である。 韓国の複合企業、大宇は、水不足に悩む韓国国内で糧供給を増やす難しさを憂慮し、韓国向けの穀物を栽培する目的で、マダガスカルの農地全体の実に半分におよぶ広大な土地をリースする契約を結んだ。 その契約条件(マダガスカルの島民には事実上、何も見返りがなかった)に対する怒りは、前大統領への不支持に火をつけた。新しい大統領が最初に取った行動の1つが、リース契約を破棄することだった。 その3週間前、地球の反対側では、米カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツネッガー知事が非常事態を宣言した。知事が州内で給水制限に踏み切る可能性に触れたのは、今回が初めてではない。国連世界水アセスメント計画(WWAP)の最近の報告書は、「地球規模の水危機を回避するには、緊急措置を取る必要があるのは明らかだ」と述べている。