最新作「PROVIDENCE(プロビデンス)」の一場面。主人公の常守朱(右)と対立する砺波告善= ©サイコパス製作委員会 2045年にはAI(人工知能)が人類の知能を超えるシンギュラリティー(技術的特異点)を迎えると言われている。それから約60年後の日本を舞台としたアニメ「PSYCHO-PASS(サイコパス)」では、システムにより人間が完全に管理された世界が描かれている。現実社会で急速な発展を遂げるAIとどう向き合っていくべきか。アニメの監督を務める塩谷直義さん(45)に話を聞いた。【菅野蘭】 シビュラが世の中を統治 アニメは、包括的生涯福祉支援システム「シビュラ」によって統治される日本を描く。国民の精神状態を計測して数値化し、メンタルケアだけでなく進学、就職といった人生設計を決める指標としても活用されている。 人間が犯罪者になる可能性も測定できるようになった近未来で、厚生省公安局の刑事が
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