大畠章宏経済産業相は12日の閣議後の記者会見で、中国から日本への輸出が滞っているレアアース(希土類)について「荷の動きは確認されておらず、実態的には正常な状態にはまったくいたっていない」と述べ、改善が見られないとの認識を示した。 経産省は、中国で建国を祝う国慶節の連休が明けた8〜11日を中心に輸出状況を調べたという。大畠経産相は「今週1週間の状況を見て、実質的な荷の動きに改善がなければ、来週あたりから直接、中国政府に改善を求める何らかの行動を起こしたい」とも述べた。副大臣や政務官を派遣し、中国政府と交渉することも検討しているという。 ただ、レアアース以外の対日輸出は「4割くらいの企業で改善の動きがみられる」としている。
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