窒息事故が相次いだ「ミニカップ入りこんにゃくゼリー」のリスク評価を巡り、19日開かれた食品安全委員会の会合で、消費者庁の方針に批判が相次いだ。同庁は7月、「餅やあめよりリスク要因が多く、業者に商品の改善を促す」と打ち出したが、食品安全委の委員から「中立公正なのか疑問」などの異議が出た。消費者庁は同委に再諮問する方針を示し、法規制するかの判断がさらにずれ込む見通しとなった。 食品安全委は6月、こんにゃく入りを含むミニカップゼリーの窒息の危険性について、「餅に次いで、あめと同程度」と消費者庁に答申していた。同庁は独自に信州大に窒息事故の再現実験を依頼。「重い事故につながるリスク要因が複数ある」との結果を受け、7月の方針をまとめた。食品安全委の答申よりリスクを高く評価した形となり、この日の食品安全委で反発を招いた。 委員からは「都合のいい結論を出すために新たな実験を行うことにつながる」「消費者庁