【北京=矢板明夫】中国遼寧省のある旅行社が、「手抜き工事の現場を見学しよう」との触れ込みで、上海にある実際のビル倒壊現場の見学をツアーに組み込んだところ、初日だけで約100件の応募が殺到した。しかし、地元当局から中止命令が出て、ツアーが急遽(きゅうきょ)中止になったという。26日付の北京紙「新京報」などが報じた。関連記事上海マンション倒壊 地盤の圧力不均衡…中国 地震でないのに、建設中マンショ…記事本文の続き このツアーを企画したのは、遼寧省瀋陽の大手ホテル傘下にある鳳凰旅行社。18日に発表したツアー案内で、瀋陽から出発し、南京、杭州、上海など5都市を回るコースの目玉として「ビル倒壊現場」が組み込まれていたことがネットで大きな話題となり、各紙にも取り上げられた。 「素晴らしいアイデアだ」、「不謹慎だ」との賛否両論はあるものの、ツアー料金は5泊6日で1530元(約2万1000円)と手ごろ感も