「働く意味って何ですか」。 その質問を受けるたびに、いつも ムニャムニャとお茶を濁してきた気が する。「わかりません」とか「いろいろ あるんじゃないの」とか。 個人的には 「はい、ひと仕事終えた後に、仲間と 打ち上げをするのが、ボクの働く意味 です」と、威勢よく答えるたびに、 「まじめに聞くんじゃなかった」 という顔が返ってきた。まじめに答えて いたんだけれど。 ただ、これだっていうスッキリな答えなど できない、しないほうがいいんじゃないかと なんとなく、考えていたのだ。 それが4年間、希望学を続けてきた今、 やっぱりそれでよかったんじゃないかと 思っている。今、改めて、働く意味を たずねられれば、こんな風に答えそうな 自分がいる。 「働く意味は、いろいろあるだろうけど 一つに決めつけないことが大事だと 思うんです。いくつかの、どっちつかずの 意味のあ
『ビジネス・レーバー・トレンド』の 「非正規雇用をどう安定させるか」 の特集に寄稿する。 http://www.jil.go.jp/kokunai/blt/index.html 非正規については短期の転職を促進する よりも、むしろ同じ職場に一定期間安定して 継続雇用が出来て、その間に実績と能力開発を 積むことが可能となる環境づくりが重要であることを 改めて述べる。 それを自分では「非正規の内部化」「非正規雇用の 中長期化」と呼んでいるが、同じような内容は多くの 研究者が指摘しつつある。以前、ある研究会で 久本憲夫氏は、仕事が存続する限り、雇用が保障される 新たな非正規を「準正規雇用」と呼んでいた。 佐藤博樹氏は、職場や職種などの特定の「限定」を 明確にした上で、期間を短期に限らない非正規雇用 の追求を指摘している。人事の現場に詳しい研究者 以外に、経済学者のな
2009年2月の労働力調査が発表される。 完全失業率も4.4パーセント、失業者数も 299万人と、来る3月調査では300万人の 大台に再び達するのは確実だろう。 今回注目されているのは、「勤め先や事業の 都合」による解雇や希望退職、さらには「定年 および雇用契約の満了」からなる、いわゆる 非自発的な離職による失業者の増加だ。 2008年10月の86万人から2009年2月には 119万人と、わずか4ヶ月間で33万人の増加 である。これだけ短期間での急速な増加は 無論、近年経験がない。今回の急速な不況を 最も象徴する数字かもしれない。 もう一つ、気になるのは、自営業・家族従業者の 減少が大規模なことである。実のところ、雇用者数 だけみると、今年の1、2月は対前年同月よりも ごくわずかだが、増えている(1月は3万人、 2月は2万人)。それに対し、自営業などの減少は
今日、 「雇用安定・創出に向けた政労使合意」 が署名発表された。 このような合意が功を奏するための 条件が三つある。 1、合意事項が一定期間後に 達成されたか否かの成否が 明確にわかるような客観的内容 であること。 2、成否のうち、その結果が否であった 場合に、イニシャティブをとった当事者が 何らかの具体的な責任を負うこと。 3、合意が満たされなかった場合、 その原因を明らかにし、新たな合意 を形成し、持続的に取り組むことが 約束されていること。 合意は実現すれば、それに越したことは ない。ただ、それと同時に、一時的なものに 終わらないダイナミズムを創ることも、同じ くらい重要である。
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