前回取り上げた八代先生の『新自由主義の復権』について、追記というか関連事項というか、まあ、そんな事を二つほど覚えとして書いておきます。 八代先生はあの本の中で、国や地方公共団体は工事や作業等の役務の給付又は物件納入について地元中小企業に優先的に発注させる「官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律」(官公需法)に対し批判的な意見を述べています。 先生の考え方は、地元業者を無理に助けずに生産効率の高い大手業者に発注することで競争に付いて来れない業者の退出を促したおうがいいということです。 しかし、私は地元業者への優先発注を、官公需法という法律以前の「商売の流儀」の問題として捉えています。 そう考えるのは、私の実家が自営の小売店をしていたせいかもしれません。 今は商売を辞めてしまいましたが、営業をしていた頃は、欲しい物はお客さんのお店で買っていました。 それはラーメンの出前はもちろん、