米国株価の上昇が止まりません。NYダウは6月に入ってからも過去最高値を更新し続けています。株価が示すように、米国経済の回復は本物なのでしょうか。これからの株価の行方はどうなるのでしょうか。「もう米国の株価上昇は終わり」と断言する若林栄四氏に、これからのマーケットの行方を伺いました。 これからのマーケットを考えるうえで理解しておかなければならないのは、これから世界的にデフレになる中で、日本だけがデフレからインフレに転換していくということです。 米国の長期金利を見ると、昨年、FRBのテーパリング宣言(※1)によって債券は売られ、長期金利は3%程度まで上昇しました。それが今では、2.4%まで低下してきています。この間、長期金利の動きを読み違えたヘッジファンドたちが大損をしたようですが、このようにFRBがテーパリングを宣言しているにも関わらず長期金利が低下するのは、デフレのシグナルといっても良い