5月2日、中国政府の勢力圏に引き寄せられる国々がアジア全域で増えつつある。写真は1日、フィリピンのダバオに入港した中国海軍艦艇を視察するフィリピンのドゥテルテ大統領(2017年 ロイター/Lean Daval Jr) Martin Petty and Manuel Mogato [マニラ 2日 ロイター] - 中国政府の勢力圏に引き寄せられる国々がアジア全域で増えつつある。先月末のASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議が示した南シナ海の領有権問題に対する弱腰姿勢は、こうした根本的な地政学的シフトが勢いを増していることを明確に物語っている。 トランプ米大統領が先週末にフィリピン、タイ、シンガポールの首脳と相次いで電話会談を行ったことは、トランプ氏の「米国第一」主義によってオバマ前政権の掲げたアジア「基軸」戦略が放棄されたのではないかと懸念していた人々を勇気づけたかもしれない。 だが、プリー