群馬県草津町で2019年、黒岩信忠町長(75)から町長室でわいせつ行為を受けたと新井祥子元町議(53)が訴えた問題は、逆に元町議が虚偽告訴罪などで在宅起訴される事態となった。黒岩氏は当初から疑惑を否定し続けたが、海外メディアも含めた騒動となり、日本屈指の温泉地も痛手を受けたという。黒岩氏に現在の心境を直撃取材した。 ◇ 「あの日から3年。本当に長い年月だったなと思います」。黒岩氏は疲れた口調で切り出した。 草津温泉の名物「湯もみ」19年11月、当時現職だった元町議が「15年に黒岩町長から強要されて町長室で性行為をした」などと告発する電子書籍が配信された。元町議は議会でも町長の不信任案を提出するなど糾弾した。 黒岩氏は「もちろん身に覚えがないので驚いて。でも女性が性被害を受けたと言うと、はなから私が加害者という風に世間は変わっていってしまった。怖いなあと思った」と振り返る。 元町議は20年1