様々なグループが混ざり合うことは、寛容さを生み出す。ピュー・リサーチ・センターによれば、多くの米国人イスラム教徒は、自分たちの信仰は様々な解釈ができると考えている。彼らはいわばイスラム世界の米国聖公会なのだ。 米国のイスラム教徒は、欧州のイスラム教徒より暮らし向きがいい。彼らが10万ドル以上の家計所得を報告する可能性は、他の米国人とほとんど同じだ。現在は倒産した北イングランドの繊維工場で働くためにやって来たパキスタン人や西ドイツで外国人労働者になったトルコ人については、同じことが言えない。 移住の背景に違いも 多くの米国人イスラム教徒は、高等教育を修めるために1970年代に米国にやって来て、結局そのままとどまった。米国のイスラム教徒の行動を導くためにファトゥワ(つまり宗教的意見)を出す北米イスラム法学評議会のムザンミル・シディキ会長は典型的な例だ。同氏はインドで生まれ、比較宗教学でハーバー