社員株主による株主総会のリハーサルは、業務時間内に行われた。そう証言したのは、フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)株主総会で、ヤラセ質問をした、フジテレビ(フジHD全額出資子会社)のデジタルマーケティング部長本人である。 社員株主は業務とは関係なく、本人の意思で株主総会に出席したという、これまでのフジHDの主張は、法廷の場で覆されたのだ。 フジHDの株主である松沢弘氏と山口三尊氏は、ヤラセ社員株主の質問があまりにも多く、一般株主の質問の機会が奪われていることなどから、フジHDを相手取り、2014年と2015年の株主総会の決議取消を求める訴訟を、東京地裁で行っている。 証人として出廷したデジタルマーケティング部長と、事務局として株主総会を取り仕切っていたフジHD総務部長(フジテレビ総務部長を兼務)の口から、株主総会の実態が明らかになったのは、11月17日(木)に東京地裁で開かれた、2