国などの補助金を詐取したとして、大阪地検特捜部が詐欺罪で起訴した森友学園(大阪市)前理事長の籠池泰典被告(64)と妻の諄子被告(61)の勾留が、7月31日の逮捕以来、5カ月に及んでいる。弁護人は11月に保釈請求したが、大阪地裁は却下。弁護人以外との面会ができない「接見禁止」が続く。 関係者によると、夫妻はそれぞれ大阪拘置所(大阪市都島区)の独居房に収容されている。弁護人を通じて2人の状況を伝え聞く親族の男性によると、泰典被告は同特捜部の郵便不正事件で冤罪(えんざい)被害に遭った村木厚子さんに関する本を読んでいるという。運動不足で体調がよくないともいい、男性は「取り調べは終わっているのに、不当な勾留だ」と批判している。 公判前整理手続きが進行中で…