2020年にオリンピック・パラリンピックの東京誘致運動で有名になった「お・も・て・な・し」。 「真心込めた」という言葉と一緒に使われがちだが、企業が顧客をもてなすサービス提供の場では、真心オンリーでは限界がある。ITやデータ分析、統計学などを使った工学的なアプローチで、おもてなしの質を高める取り組みが始まっているのではと考え、「おもてなしの科学」というテーマで取材を開始した。 すると意外なキーワードが出てきた。「グロースハッカー」だ。 グロースハックとは、データ分析やプログラミングなどのスキルを駆使して、直面しているビジネス上の課題を解決する取り組みを指す。仮説検証を繰り返し、顧客の獲得・活性化を達成し、収益に結び付ける。 米フェイスブックや米ツイッターといったネット企業やネットベンチャーなどでは、こうした取り組みを行うグロースハッカーが活躍し、注目を集めているという(関連記事:サービスを