五月病は、ゴールデンウイーク(GW)明けに発症する病気だ。うつ病に似たもので、抑うつや無気力、不安や焦りなどの症状が現れる。放っておくと出社できなくなることも。五月病にならないGWの過ごし方を、IT企業などで健康指導を行う保健師・金橋治美氏に聞いた。 金橋氏によると、五月病で最も目立つ症状は「睡眠障害」。疲れが溜まっているのに寝付けない。GW中に睡眠のリズムが乱れたのが原因だ。 特に4月に入社や異動をした人は要注意。新しい環境に慣れるために、強い緊張の中で無理を重ねてきたためだ。金橋氏は「GWまでは緊張感がよい方向に働くが、5月に入ると一気に疲労に変わる」と指摘する。 疲労が溜まれば休息が必要だ。しかし、GWの過ごし方で逆にリズムが乱れ、さらに疲労が溜まる状態に陥る。そして「朝起きられない」「会社に行くのが億劫」という具合に、五月病へと突き進む。金橋氏はかつて、GW明けに居眠りばかりしてい