■ 実に、暫くぶりのエントリー更新である。 気分としては、「平常」に戻りつつある。 菅直人に関して素朴に雪斎が抱いている疑問がある。 「彼は政治家として誰に憧れ、誰に倣おうとしたのか。」 この視点は大事である。 というのも、「人間は、なりたいと思った自分にしかなれない」からである。 正確にいえば、「人間は、誰でもなりたいと思う自分に必ずなれるわけではないけれども、それでも、なろうとしなければなれない」のである。 鳩山由紀夫ならば鳩山一郎だろうとは、容易に推測できる。 麻生太郎ならば吉田茂、安倍晋三ならば岸信介であろうという推測は、平凡の極みである。 小泉純一郎ならば、祖父・叉二郎が仕えた浜口雄幸であったかもしれない。 金解禁という一つの政策の実現に賭けた浜口と郵政民営化に執念を燃やした小泉とは、確かに似ている。 二世、三世議員であることは、このように「近付くべき目標」が身近にある点では、決
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