「仙谷という官房長官は言葉の使い方知らないんじゃないか」。石原慎太郎知事は5日の定例会見で、中国政府に配慮する答弁が目立つ仙谷由人官房長官の姿勢を批判した。 定例会見では、ロシアのメドべージェフ大統領が北方領土を訪問したことについて、記者が「訪問された」などと敬語を使って質問したことに端を発し、「みなさん何でけしからん相手の元首に敬語を使うのかね」と嘆息。 仙谷官房長官の答弁を引き合いに、「これだけ屈辱を味わわされている相手国になんでへりくだった敬語を使うのか。対等に話をしたらいい」とたしなめた。 本題の訪問については、「彼らの姿勢からすれば当然。(要請を)聞く相手じゃないのに、けしからんと言っている方がちゃんちゃらおかしい」と政府の外交姿勢を根本から否定した。