東京都知事選挙に立候補を表明したことで、蓮舫参議院議員(現在の本名は齊藤蓮舫)の二重国籍(多重国籍)問題への関心が再燃し、「第一発見者」である私のところにも問い合わせが殺到している。 そこで、これがどんな事件だったか、顛末を振り返り、その過程で見せた蓮舫氏の場当たり的な説明のひどさや、残ったままの疑惑を提起したい。【八幡和郎/作家・評論家】 【写真】蓮舫氏の「勝負服カラー」に注目 喜怒哀楽の表情がハッキリした秘蔵カット集 選挙公報に「1985年、台湾籍から帰化」 蓮舫氏は、台湾人(中華民国籍)の父親と日本人の母親の長女として生まれた。祖母の陳杏村は戦前上海で暗躍した政商で、戦後は蓮舫の父である謝哲信とともに、台湾バナナ輸入の利権を握って日本政界で暗躍し、国会でも公明党の黒柳明参議院議員から追及されたことがある。 蓮舫氏は二人の兄との三人きょうだいで、小学校から大学まで青山学院で、高校生時代