最近、私は太古の音楽のことに想いを馳せる。 原始時代において、音程のある音楽は声楽だろう。楽器が無かったのだからそのことは疑いようもない。 では、その次は何だろう?木を削って木琴のようなものが作れただろうから、これがその次じゃないかと思うんだ。 うまく木を削ればいくつかの音高が出せたはずだ。 倍の周波数(1オクターブ上)などは同時に鳴らして共鳴するようにチューンすればいいので整数倍の周波数の音とその周波数を整数で割り算したいくつかの音も導き出せただろう。*1 それらをさらに音の高さごとに並び替えれば、ド・レ・ミ・ソ・ラのようなスケール(≒音の集合)が得られる。この五音から成るスケールは「ペンタトニックスケール」と呼ばれる。ペンタトニックスケールはいまでも多くの民族音楽で確認できる特徴で、実際このようにして得られたものだろう。 それでは、いま、当時の原始人にでもなったつもりで、「ドレミソラ」